ディレクトリ チャンネル vol.12
aiSeeを実行して最初に目についたのは、美的な面とアプリケーションのカスタムユーザインタフェースデザインである。aiSeeのデフォルトインタフェースは白地に黒で、これは明るいLCD画面ではすぐに時代遅れになる。最初のウィンドウの上部にはメニューバーがなく、アプリケーションとの対話はコンテキストメニューとホットキーで行うようになっている。コンテキストメニューによる対話はカスタムアプリケーションではうまくいくかもしれないが、 aiSeeはコンテキスト情報を生かせないことがある。たとえば、ノードを右クリックすると、コンテキストメニュー「Center Node...」のトップレベルにメニューエントリが表示され、それによって起動されるダイアログで表示をセンタリングするノードを選択できる。コンテキストメニューが起動されたので、右クリックしたノード上でグラフをセンタリングできると思うかもしれないが、それはメニューオプションではないし、中央ノードで起動されるダイアログが右クリックしたノードに設定されることもない。 このインタフェースには他にも難点がある。ファイルを開こうとしたときに、マウスホイールの回転で最初のリストダイアログをスクロールできないことに気がついた。また、ホットキーは単一のキーであり、Alt+キーではない。OKボタンまたはCancelボタンをクリックする代わりにウィンドウを閉じるコントロールをクリックしてレイアウトプロパティウィンドウを終了したら、aiSeeがクラッシュした。これはカスタムダイアログ処理に関連するバグだろう。 とはいえ、ある程度慣れてしまえば、aiSeeのカスタムキーと対話スタイルはかなり効果的だと言えるだろう。たとえば、aiSeeでmキーを押すとエンターグラフが表示されるが、これはコンテキストメニューからView/Maximum Aspectを選択するのに等しい。なお、GIMPでは同じ機能がShift-Ctrl-E Fit Image in Windowとなる。グラフをレイアウトするには、Iキーを押し、右クリックしてグラフ全体を新しいレイアウトのターゲットとして選択する。 aiSeeに付属しているGDL(Graph Description Language)ファイルには50個ほどのグラフ例が収められているので、どんなことが可能で、どうやって実現するのかがわかる。GDLファイル形式は習得しやすく、ASCIIファイルでグラフを記述できるようになっている。aiSeeではグラフをインタフェースから手動で作成することはできず、GDLファイルで表現しなければならない。
