ディレクトリ チャンネル vol.24
■ビジネスユーザーの公衆無線LAN利用率は高成長 では実際、世界の公衆無線LANサービスはどのような場所で、どの程度利用されているのだろうか?1つの参考指標となるのが、法人向けグローバル・ホットスポット・アグリゲーターのiPass社より年2回、発表される「Mobile Broadband Index」(以下、Index)だ。 同社は2008年9月22日、2008年上半期(1~6月)のユーザーの無線LAN利用動向(注2)を集計した最新統計を公表した。iPass社では世界中で10万以上のアクセスポイントを運営し、3,000以上の法人顧客(Forbes Global 2000に該当する大企業数百社を含む)を抱えている。Indexが示す統計数値は、ビジネスユーザーが中心とは言え、無線LANの利用動向に関する様々な示唆を与えてくれている。 (注2)米国については、2.5G/3Gのデータ・トラフィックの利用動向も合わせて発表している。 Index では四半期ベースで約100万に及ぶユーザー行動が集計対象となっており、世界中のホットスポットにおけるセッション数(1セッション=1ユーザーが1つのホットスポットで1日当たりに1回または複数回ログインした数)を単位として地域別、都市別、利用シーン別等でその利用状況をとりまとめている。 内容を見ると、まず世界の無線LANの利用動向は、前年同期比で46%増加していることが見て取れる(表1)。iPass社では、ビジネスユーザーが以前にも増して、職場から離れた場所で無線アクセスを活用して仕事をしている実態が浮かび上がった、と指摘している。また、世界を地域別に見ると、Index の公表を始めて以来、初めて欧州におけるセッション数が米国を上回った。前記の3G Wireless Broadband誌で指摘したホットスポット数の相対的な増加を合わせると、欧州で公衆無線LANが活発に利用されるようになった状況が浮き彫りになったと言えるだろう。同じく地域別の統計では、米国以外の全てのエリアで大きく無線LANの利用セッション数が伸びているのが特徴的だ。
