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  ディレクトリ チャンネル vol.5

 

 Linux向けの次世代ファイルシステム「btrfs」(バターファイルシステム)を開発する米オラクルのクリス・メイソン(Chris Mason)氏は1月12日、最新版のバージョン0.17をリリースした。btrfsはこのバージョンで、初めてリーナス・トーバルス(Linus Torvalds)氏が管理する開発版のカーネル2.6.29-rc1に取り込まれた。  btrfsはコピー・オン・ライトと呼ばれるテクニックを使った新しいファイルシステムで、2007年8月にオラクルが発表。大規模なストレージ管理に必要な機能を備えたファイルシステムを目指し、GPLで開発が進められている。コピー・オン・ライトにより、内容が同じである限り、実データの複製をディスク上に作らずにファイルやディレクトリを作成することができる。  例えばシステム全体のスナップショットを作成し、そのスナップショットに対して作業をすると、変更が加えられたブロックだけがディスクに書かれることになる。そのほかの部分はオリジナルとスナップショットで内容が一致しているためディスク上では同一ブロックを指し示す。これは10GBのシステムパーティションで残りが1GBであっても、ディスク容量を消費をせずにクローンを作って実験的な作業ができることを意味する。スナップショットを作ることで、容易にファイルシステム全体を任意の時点の状態にロールバックすることも可能だ。  バージョン0.17では、新たに“シード・デバイス”と呼ぶ機能も実装。これは、読み込み専用のCD-ROMなどのメディアをスナップショットの起点のようにマウントし、オリジナルのデータに変更を加えることなく、別の書き込み可能なメディアに差分ブロックを蓄積する機能だ。  これまでLinux向けの標準的ファイルシステムはext2、ext3、ext4と進化してきたが、大規模ストレージ向けの高機能なファイルシステムが欠けていた。btrfsではスナップショット機能のほか、オンライン・ファイルシステム・チェッカー、オンライン・デフラグメンテーション、オンライン・リサイズ、オブジェクトレベルでのストライピング/ミラーリング、ファイルシステム全体でのバリデーションや透過的圧縮機能などを備えている。  メイソン氏はバージョン0.17は、まだ開発途上であるため、ベンチマークやテスト目的以外での利用は推奨しないとしながらも、今後大きな問題がない限り、ディスクフォーマットには変更を加えず、将来的にも互換性を維持するとしている。

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