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 このようなIsilon IQの特徴を支えるのが、「OneFS」というファイルシステムだ。アイシロンはストレージをアプライアンスとして提供しているが、OneFSこそがIsilon IQクラスタ ストレージの要になっている。  「既存のストレージ製品は、20年以上前に登場したRAID技術をベースにしたものが多い。しかしアイシロンが古いアーキテクチャにとらわれず開発したOneFSには、RAID技術という制約がない」(関根氏)  OneFSで特筆すべき点は、前述のスループットだけではない。データ保護の観点でも、従来のRAID技術を用いた一般的なストレージを凌駕するデータの可用性と自由度を誇っている。例えば従来のRAID技術では、ファイルシステムの下地となるRAIDボリュームを作成する時点で保護レベルとその容量を決めなければならない。一方、OneFSではRAIDボリュームを作成するという概念はなく、データの保護レベルはファイルやディレクトリ単位で設定する。かつ、この保護レベルは動的に変更可能なのである。  「RAID6はデュアルパリティですが、OneFSではトリプルパリティ、クアッドパリティという、ほかの製品にはない仕組みをサポートしている。この可用性の高さを評価して、Isilon IQが採用されるというケースも多い」(関根氏)  さらに、OneFSでは最大8面までのミラーリングもサポートしている。こちらももちろんファイルやディレクトリ単位での設定が可能だ。  このほかにも、RAIDと比較して優れた機能としては「バーチャルホットスペア」が挙げられる。ホットスペアは、ディスクが破損した場合のデータロストの危険性を回避するために、通常は使用しないディスクを予備として用意しておく。それに対してOneFSのバーチャルホットスペアでは、ホットスペア用のディスクを用意することなく、ノードの空いている領域を自動的にホットスペア領域として利用し、容易な管理とリソースの有効活用を実現している。  アイシロンと同様の思想に基づき、ファイルベースのデータに適したストレージ市場へ参入するベンダーもあるが「すでに8年の開発実績があるアイシロンのテクノロジーに追いつくのは、並大抵のことではないだろう」と関根氏は自信を見せた。

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