レポート8
F-SpotやdigiKamなどの機能が豊富で強力なフォト・レタッチ・ツールに比べれば、Fotoxxはどう見ても非力だ。機能ではそうした重量級ツールには及ぶべくもないFotoxxだが、基本レベルの修正を手早く行いたい場合には重宝する便利ツールではある。 Fotoxxのインタフェースは簡潔の極みだ。メニュー・バーは3項目のみ、ツールバーには頻用される機能のボタンしかない。その一つ、Openボタンで写真を開くと、自動的に作業ディレクトリーが設定され、開いた写真がここに格納される。PreviousとNextは、このディレクトリーにある写真を順次開くためのボタンだ。Indexボタンを押すと簡易なフォト・ブラウザーが開き、写真がサムネールで一覧表示される。そこにある移動用のボタンを使って、表示する写真を選ぶことができる。メイン・ウィンドウに戻ってEXIFボタンを押すと、今表示している写真のEXIFデータが表示される。表示には exiv2パッケージを利用しているので、EXIF機能を使いたいときはこのパッケージをインストールしておく必要がある。 fotoxx1_thumb.png Fotoxx Fotoxxの画像編集機能はすべて、Edit Imageメニューの下にある。明度、コントラスト、色相はTuneツールで調整するのだが、その方法はちょっと異色だ。ダイアログ・ウィンドウはイコライザー風で、Brightness(明度)とWhiteness(白色度、彩度とも)という2つのグループに分かれてスライダーが9つずつ並んでいる。このスライダーを使って、Fotoxxが定めた9つの明度区域の明度と白色度を個別に調整するのだ。 このほか、明度と白色度を全体的に調整するボタンもある。たとえば、+++ボタンを押すとすべてのスライダーが上がり、+-ボタンを押すと最も暗い区域のスライダーが上がり、明るい区域のスライダーは下がるといった具合。明度の調整をする領域を限定することもできる。Select areaボタンを押してからマウスを使って領域を指定しSelect doneボタンで選択を終了、この領域内の設定をBrightnessとWhitenessのスライダーを使って調整する。こうした調整はすべてリアルタイムで写真に反映されるため、結果をすぐに見ることができる。もちろん、スライダーの変更を取り消したり初期状態に戻したりするボタンもある。 トリミング(Crop)などの基本レベルの修正も可能だ。人物写真の赤目現象を除去するRed Eye、画質を上げるSharpenとReduce noise、回転させるRotateなど。いずれも取り立てて高度なものではないが、ちょっとした修正には使える。唯一の欠点は、Cropツールにアスペクト比でトリミングする機能がないことだ。この機能があれば、用紙に合わせて簡単にトリミングできて便利なのだが。
